20日(火)の卒業証書授与式で学校長が読み上げた式辞を掲載いたします。

 

 式  辞


 やわらかな日差しに、桜のつぼみもふくらみ始め、春の訪れを感じるこの良き日に、第71回、卒業証書授与式が、挙行できますことを心より感謝申し上げます。

 13名の卒業生の皆さん、「卒業おめでとう」。
こうして、皆さんの顔を見ていると、最高学年として輝いていた、数々の場面が浮かんできます。
  応援団、鼓笛パレードやリレー。6年生の迫力と気力を感じた運動会。
  下級生をやさしくリードしてくれた縦割り班活動。
  より深い絆を深めた修学旅行。
  演奏を聴いた人に感動を与えた音楽会。「未来への賛歌」の合唱は今も心に響いています。

 いろいろな活動に取り組みながら、責任をもって役割を果たしてくれました。皆さんの日々の活動が大花羽小の日常を支えていました。128年の伝統のもと、「誇れる学校づくり」に向かって成長することができました。ありがとうございました。

 さて、人は鳥のように飛びたいなと思い、飛行機を発明しました。遠く離れた人と話をしたいなと思い、電話をつくりました。月に行きたいなと思い、ロケットを作り上げました。「こんなことができたらいいな」と思い、それをかなえようと努力した人たちがいて、今の私たちの生活があるのだと思います。

 まずは思うことです。「こうなりたい」と。そう思う人だけが、その目標や夢に近づくことができます。 
 ある小学生が卒業文集に
 「ボクの夢は、学校の先生になる事です。そのためには一生懸命に勉強や運動をしなければなりません。学校の先生になるには、努力が必要です。ボクは野球が大好きです。野球の練習と同じように勉強も頑張りたいと思います。野球も勉強も一生懸命に頑張って、必ず学校の先生になりたいと思います。」と書きました。

 そしてその小学生は、中学校で運動や勉強に一生懸命に取り組みました。しかし、受験に失敗し、先生になるための試験にも3回失敗します。何度も諦めかけていた夢でしたが、家族や仲間の支えによって、かなえることができました。

 今、その小学生は、自慢の子供たち、素晴らしい保護者や地域の方々に見守られながら式辞を読んでいます。
 夢をつかむというのは一気にはできません。まずは、「こうなりたい」いや「こうなるんだ」と思うことが大切になってくるのではないでしょうか。
 皆さんも何かひとつ夢をもってください。目標を見つけてください。そしてそれに向けて努力してみてください。
 
 4月からは、中学校ですね。新しい友達をはじめ多くの人との出会いが皆さんを待っています。皆さんにとってこの大花羽小学校がいつまでもいつまでも心のふるさととなるように、新6年生、新5年生を中心に「誇れる学校」を目指して、努力を続けていきます。 

 最後になりましたが、保護者の皆様、本日は、誠におめでとうございます。お子様が立派に成長した姿に、感慨もひとしおのことと思います。お子様のご卒業を心からお祝い申し上げます。
 また、保護者の皆様には、長い間、本校の教育に、ご協力いただき、ありがとうございました。
 今後とも卒業生の「誇れる母校」として支えてくださいますよう、お願い申し上げます。
 
 そして長きにわたり、本校の教育に温かいご理解ご支援をお寄せいただいた地域の方々に、全職員とともに心から感謝し、これからも「たいせつな、たいせつな」子供たちを末永く見守っていただけますようお願い申し上げます。

 それでは、「ひまわりのようなまっすぐな優しさや、温もり」を届けてくれた卒業生の皆さん、今から、新たな第一歩が始まります。この伝統ある大花羽小学校のそして地域の自慢すべき卒業生の皆さん、一人一人の輝かしい未来を心から応援しています。
 
 皆さんが「夢」に向かって、羽ばたいていく姿を心に描きつつ、私の式辞といたします。


     平成30年 3月20日
          常総市立大花羽小学校長 蛯原 浩一