卒業証書授与式様子及び学校長式辞を掲載します。

 

 

 

学校長式辞

 やわらかな日差しに,桜のつぼみもふくらみ始め,春の訪れを感じるこの良き日に,多くのご来賓の皆様のご臨席を賜り,第七十回,卒業証書授与式が,挙行できますことを心より感謝申し上げます。

 十三名の卒業生の皆さん,「卒業おめでとう」。今手にした卒業証書,その証書には,たくさんの人の気持ちと思いが詰まっています。この世に命を受け,今日この日まで,育ててくれたお父さん,お母さん,ご家族の方々の温かい心。共に笑い合った友達,下級生,そして一緒に過ごした先生方の思い。さらに,あなたたちを温かく見守ってくださった地域の方々の支え。
 六年間本当によく頑張ったね。こうして,皆さんの顔を見ていると,最高学年として輝いていた,数々の場面が浮かんできます。

 陸上記録会,最後まであきらめずに全力で取り組みました。友達を一生懸命に応援しているみんなの姿は,まぶしかったです。
 
 修学旅行,友達と協力してやり遂げる喜びを体験した鎌倉班別行動,ルールを守り,班で協力したこと,だからこそ楽しい思い出になったのでしょう。校長先生は,ホテルで行ったレクレーションが楽しかったです。そして,うれしかったです。
 
 運動会,暑い中繰り返し練習した鼓笛パレード,心をひとつにしたすばらしい演技でした。沸き起こる拍手に,感動しました。
 
 音楽会,きれいな歌声を響かせ,友達と助け合うことの大切さを学んだ合唱。子供たちの成長した姿を見て,涙がにじんできました。

 さて,皆さんには,「夢」がありますか。
 
 「夢」というのは,もちろん皆さんが将来に向かって描いている「夢」のことです。PTA広報誌には,一人一人の「夢」が書かれていました。私は,それを読んでいて,ふと「夢って,虹色だな。」と思ったんです。虹というのは,さまざまな色を含んでいて,希望に満ちている感じがしませんか。あなたたちの「夢」は,虹のようにほんわかと美しく,希望に満ちていました。
 
 生きていくうちには,辛いこともあります。しかし,人生に無駄なことなんて,一つもありません。どうか,いつも心に「夢」を抱いて,進んでいってください。「夢は虹色」。虹は消えてしまっても,また,別の場所に現れます。「夢」は,あなたに,何度でも虹色の希望を与えてくれます。失敗したら,その都度,「夢」を描き直していけばいい………,そう思います。
 実は,私にもまだ,「夢」があります。今,その「夢」に向かって,努力を続けているところです。
 四月からは,中学校ですね。新しい友達をはじめ多くの人との出会いが皆さんを待っています。皆さんにとってこの大花羽小学校がいつまでもいつまでも心のふるさととなるように,新六年生,新五年生を中心に「あいさつ そうじ 思いやり」を合い言葉に,努力を続けていきます。 

 最後になりましたが,保護者の皆様,本日は,本当におめでとうございます。入学から早六年。いろいろなご苦労の中,お子様を立派に育ててこられました。その思いは,格別に感慨深いものがおありかと存じます。この六年間,本校の教育活動に,献身的にご協力いただき,本当にありがとうございました。
 
 そして長きにわたり,本校の教育に温かいご理解ご支援をお寄せいただいた地域の方々に,全職員とともに心から感謝し,これからも子供たちを「地域の宝」として末永く見守っていただけますようお願い申し上げます。

 
 それでは,卒業生の皆さん,いよいよ大花羽小学校を飛び立つときが来ました。ここに集まった,いや,住んでいる全ての人々があなたたちの応援団です。「にっこり」笑って,「はい」と元気に手を振って飛び立っていってください。
 皆さんが「夢」に向かって,はつらつと羽ばたいていく姿を心に描きつつ,私の式辞といたします。
  
 平成29年3月22日
            常総市立大花羽小学校長 蛯原 浩一